■民間ボランティアによる譲渡支援 資金不足に…

収容オーバ―が続けば殺処分につながるためセンターでは危機感を抱いています。このため10月に続き、11月23日にネコと触れ合えるイベントを開催して譲渡を促し、殺処分が増える事態を防ぎたい考えです。

(河村正 所長)「譲渡会自体を知らない人も多くいる。ネコと触れ合ってもらう中でネコに関心を持ってもらい、保護猫を1頭でも多く助けてもらいたい」

一方、ネコの保護施設を併設した大分市内にあるカフェでは、現在13匹が飼育されています。月に2回開催している譲渡会が実を結び、去年7月のオープンからこれまでに30匹の命が救われました。




(カフェを運営・CFC・首藤和彦社長)「障害福祉事業を運営していて、ボランティアとしてネコの保護活動をしていたが、増えるばかりで譲渡という出口支援をしないときりがない」

1匹あたりの月の飼育費用は平均3万円。福祉施設の障害者が作った雑貨販売などの利益をあてていますが、資金不足に陥っているといいます。それでも首藤さんは飼い主のいないネコを生み出さないことを目標に地道な活動を続けていきたいと語ります。




(首藤和彦社長)「理想はここにいるネコ、これから保護するネコが里親のもとに行くのが一番よろこばしくて私たちの最大の目的です」

県内では年々減少傾向にはあるものの、昨年度も524匹のネコが殺処分されています。地域での管理をはじめ安易な繁殖をさけるなどの対策の一方で、責任を持って飼える受け入れ先をどう広げていけるのかが大きな課題のままです。