独自の支援を行う会社も

 大阪市内で化粧品の製造・販売などを行う「ナリス化粧品」では、独自の取り組みが進められています。

 (ナリス化粧品 藤原亜紀人事部長)「(子どもを)ひとり産んで帰ってくると、ひと月2万円の手当がもらえるという制度になります」

 13年前に独自の子育て支援制度を設け、男女関係なく3か月以上の育児休業などを取得し復職した社員に、月2万円の支援金を給付しています。復職してから子どもが小学校に入るまで給付されるため制度の導入から女性だけでなく子どもがいる男性社員の約6割が育休を取得するようになりました。

 (社員・2児の父(38))「こういう制度があるからこそ、2人目も考えてみようという話になりますし、周りに育休を取っている方も多いので、安心して休める。少子化対策にはつながっていると思います」

 さらに、近年では復職して3年以内に昇進している女性社員が15人ほどいるといいます。今では管理職の4割が女性で、うち半数以上がママ社員だということで、仕事と育児の両方を諦めずに頑張れる環境が整っているようです。

 (社員・二児の母(33))「これから子どもが大きくなってお金がかかってくることもあるので、経済的な面でも働きたいというところはありました。子どもがいる女性社員でも昇進にハードルなく、頑張ってキャリアを積んでいる人たちが出てきているので、そういう方たちを見てモチベーションは上がります」