交渉「期間」と「カード」が鍵 選挙中で厳しい状況も…
井上キャスター:
政府として、どういうカードがあるのでしょうか。
TBS報道局 経済部 竹岡 記者:
鍵を握るのは、▼交渉期間と、▼交渉カードです。

交渉期間は結構厳しい状況です。今、参院選の期間中ですが、やはり選挙中は政府は大きな動きを取りにくいでしょう。選挙が終わった後となると、(交渉)期限の8月1日まで10日ほどしかありません。
これまで赤沢大臣は7回訪米していますが、それで埋まらなかった溝が10日間で埋まるのかというと、厳しい情勢だと思います。
交渉カードという点でいうと、トランプ大統領に響く一手を日本政府は今、検討していますが、参院選の結果次第で政権の風当たりが強くなれば、思い切ったカードを切りづらくなるので、依然として状況は厳しいでしょう。
出水キャスター:
赤沢大臣を取材していて、表情や言葉の端々から何か糸口みたいなものが見えている雰囲気は伝わってきましたか。
TBS報道局 経済部 竹岡 記者:
8日、赤沢大臣は「引き続き精力的にやる」と話していましたし、8日もラトニック商務長官と電話会談をしたということです。こういう状況ではありますが、8月1日などと期限は指定していませんが、引き続き交渉を粘り強くやるという姿勢は感じられました。

井上キャスター:
参院選に向けた各党・各候補の街頭演説を聞いていても、自民党は特に外交について、責任政党としてできる党はうちしかないと強く打ち出している印象です。
しかし、トランプ大統領がこういう状況になるとそのカードが弱くなってきます。自民党として、考えていかないとですね。選挙の結果が出ないとカードがわからないということでしたが、そもそも、もっと前にという感じもします。
TBS報道局 経済部 竹岡 記者:
党としても、8日、自民党で対策本部を開いていましたが、選挙中ということもあり、地元に帰っている政治家も多く、なかなか動きづらいというのが本音なのではないでしょうか。
出水キャスター:
日本政府が切れるカードとしては、何があるのでしょうか。
TBS報道局 経済部 竹岡 記者:
トランプ大統領は、おコメや自動車の輸入拡大について言及していますので、もしかするとそのあたりが焦点になってくるのかなと思います。
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<プロフィール>
竹岡建介
TBS報道局 経済部
内閣府担当で関税交渉を取材
大和田美帆さん
俳優・タレント
音楽療法士・子供心理カウンセラーなどの資格を持つ
大和田 獏・岡江久美子の長女 1児の母