鹿児島県十島村の諏訪之瀬島では8日、震度3の地震が相次いでいて、御岳では噴火も発生しています。気象台は「トカラ列島で続く群発地震とは別の火山性地震」としていて、専門家は「通常の火山活動の一環」とみています。

諏訪之瀬島では8日これまでに震度3を5回観測しています。気象台は「トカラ列島で続く群発地震とは別の火山性地震」としています。
諏訪之瀬島の御岳では、8日午後5時までに火山性地震が700回以上観測され、噴火が3回発生し、噴煙が最大で2000メートルまで上がりました。諏訪之瀬島には、火口から3.5キロ離れた集落に84人が暮らしています。

(八木原寛准教授)「通常の火山活動の一環として有感地震が発生したものと思う」
地震学が専門の鹿児島大学・八木原寛准教授は、「悪石島近海での一連の地震との関連は無い」と話します。
(八木原准教授)「2つの活動をつなぐようなものは検知していない。マグマが動いているという証拠は今のところ捉えられていない。直接これが噴火につながるということはイメージしていない」
諏訪之瀬島では噴火警戒レベル2の「火口周辺規制」が継続中で、気象台は火口からおおむね1.5キロの範囲で、大きな噴石に警戒するよう呼びかけています。