大規模火災の時の消火用の水を確保するため、民間のコンクリートミキサー車を活用した消防の訓練が、8日、福島県いわき市で行われました。

今年2月に岩手県で発生した大規模な山林火災では、山間部で水源が限られたことが課題にあげられました。8日の訓練は、山火事などの大規模火災時に消火用の水を十分に確保しようと、民間が所有するコンクリートミキサー車を活用して行われました。

「放水開始!」

消防署員は、まず、消火栓からミキサー車へ水を補給します。そして、たまった水を簡易防火水槽へ給水したり、火事現場に放水したりするなど手順を確認していました。

常磐生コン・根本克頼社長「コンクリートミキサー車はある程度の量のものを積めることと、大型の割には小回りのきくトラックなので、山間部やある程度狭あいな道とか色々な火災の場面に対応できる利点を持っている」

常磐消防署・小川俊和消防司令補「今後もいわき市民の安心・安全を守るため、民・官一体となった連携訓練を実施していきたいと思う」

消防では、大規模火災時には、今後、ミキサー車をうまく活用し、素早い消火につなげていきたいとしています。