桜島では、5日から山体膨張を示す地殻変動が観測されています。南岳山頂火口および昭和火口から、1キロを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。
気象台によりますと、桜島の南岳山頂火口では、6日午前9時33分から噴火が断続的に観測されるようになり、噴煙は最高で火口から3000メートルの高さまで上がりました。
5日午前5時頃から続いていた山体の膨張を示す地殻変動は、噴火が始まった6日午前9時頃から鈍化しています。しかし、膨張が始前に比べると、依然として膨張した状態が続いています。
南岳山頂火口、または昭和火口で、この山体膨張が一度に解消されるような噴火が発生すると、桜島島内を中心に多量の降灰を伴う可能性があります。
6日午後1時46分に南岳山頂火口で発生した噴火は現在も継続しており、今後も噴火が継続した場合、6日午後3時から午後9時までに鹿児島市桜島、垂水市ではやや多量の降灰があり、降灰は肝付町まで流れる予想です。
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気象台は、南岳山頂火口、および昭和火口からおおむね2キロの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒を呼び掛けています。
風下側では火山灰だけでなく、小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため、注意が必要です。
桜島では、噴火警戒レベル3の「入山規制」が継続しています。