桜島で、山体膨張を示す地殻変動が観測されています。南岳山頂火口、および昭和火口から1キロを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。風下側では降灰に注意が必要です。

鹿児島地方気象台によりますと、桜島では5日午前5時頃から山体の膨張を示す地殻変動が観測されています。

南岳山頂火口または昭和火口において、この山体膨張が一度に解消されるような噴火が発生すると、桜島島内を中心に多量の降灰を伴う可能性があります。

5日午後9時から6日午後3時までに噴火が発生した場合には、5日午後9時から6日午前0時までは火口から南東方向。6日午前9時から正午までは火口から南東方向に降灰が予想されます。

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気象台は、南岳山頂火口および昭和火口からおおむね2キロの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石、および火砕流に警戒を呼び掛けています。

風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため、注意が必要です。

桜島では、噴火警戒レベル3の「入山規制」が継続中です。