去年の冬、不作の影響で価格の高騰が起きたキャベツ。長野県内の産地で、まもなく出荷が本格化します。


箱いっぱいに詰められた、立派なキャベツ。
7月中旬から出荷が本格化する、軽井沢町産の「夏秋(かしゅう)キャベツ」です。

JA佐久浅間の軽井沢野菜集荷所には4日、地元の農家と市場関係者などおよそ50人が集まり、出荷の規格などを確認するための「査定会」が開かれました。

去年の冬、天候不順の影響などで一時は平年の3倍にまで価格が跳ね上がったキャベツ。


ただ、先週の調査(※農水省「食品価格動向調査(野菜)」)では、1キロ172円と平年より1割ほど安い状況です。

また、7月の東京卸売市場への入荷見通しは平年並みですが、平年より安値が続く見通しです。

一方で、軽井沢産のキャベツはみずみずしくて食感も味も良く、「軽井沢ブランド」として市場でも高い値段がつくといいます。

JA佐久浅間野菜部会 中里浩志郎部会長:「品質重視で作っていますので、より高単価で、品質を高める努力をしながら高値で売っていきたい思いがある」

JA佐久浅間では11月にかけて、3800トン余りのキャベツの出荷を見込んでいます。