寝起き・目覚めを良くするには?
朝早く起きすぎてしまったり、逆に寝すぎてしまうなど、目覚めに関するお悩みも多くあります。心地よい目覚めのポイントは何なのでしょうか?
梶本医師の答えは・・・
『脳の興味・関心を引く起き方をすると心地よく起きられる』

大音量の目覚まし時計や嫌いな人の声で起きるのは、「不快な目覚め」となってしまいます。
興味のあるニュースの音声や好きな人の声などで起きることが「心地よい目覚め」につながります。
梶本医師:
興味・関心のあることを夜にやると眠れないじゃないですか。朝は逆にそれを利用して、興味・関心のあることを聞いたりすると、脳の中から自然に起きられる。
例えば、朝のニュース番組を見ているときに、政治に関心がない人でも好きなスポーツ選手がホームランを打ちましたと聞いたら、パッと意識がいくことがありますよね。それが脳を覚醒させていることになるんです。この起き方が実は心地よい目覚めに繋がります。
コメンテーター 高橋ユウ:
私は本当に朝起きるのが苦手なんですけど、先に夫が起きてて朝ご飯を作ってくれている音がすると、やっぱり起きようと思いますもんね。
恵俊彰:
(目覚ましの)ジリリリリ!!っていうのは良くないんだ。
梶本医師:
爆音で起こすのって、動物にしてみたら殺される寸前のような起き方なわけです。ガオーと言われて起きているのと一緒ですから。感神経が高まって、お年寄りの場合血圧や心拍が上がって、モーニングサージという命の危険すらあります。
寝室のエアコン 何度に設定?

夏は、暑さや寒暖差により体温調節を担う脳の神経に負荷がかかり、自律神経中枢がオーバーヒートしている状態になります。
自律神経が疲弊すると、だるさや倦怠感、頭痛などの症状が表れ「体が疲れた」と感じてしまいます。
オーバーヒートした「脳」を冷やすには、鼻呼吸が効果的です。鼻腔の上にある自律神経の中枢を冷たい空気で直接冷やすことができます。
エアコンで25℃以下にした部屋で行ってください。
▼鼻からゆっくり3秒で息を吸う
▼4秒息を止める
▼口からゆっくり5秒で息を吐く
寝る前に3回ほど繰り返すと効果的です。
※無理しない程度に行ってください

また睡眠中の快適な室温は、脳が23℃前後、体が26℃前後と差があります。
梶本医師は、寝室のエアコンの設定温度は24℃~25℃にして部屋はしっかり冷やし、体は布団をかけて温めることを推奨しています。
(ひるおび 2025年7月1日放送より)
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<プロフィール>
梶本修身氏
東京疲労・睡眠クリニック院長
疲労と睡眠の第一人者
「スッキリした朝に変わる睡眠の本」など多数の著書