3日、午後4時13分ごろ鹿児島県十島村の悪石島で震度6弱の地震がありました。
島にいた76人全員にけがはありませんでした。

震源地は、トカラ列島近海で震源の深さはおよそ20キロ、地震の規模を示すマグニチュードは5.5と推定されています。この地震で震度6弱を悪石島で観測しました。このほか震度3が小宝島、震度2を奄美市などで観測しています。津波はありませんでした。

トカラ列島近海を震源とした震度1以上の地震はきょう3日午後5時時点で、先月21日から合わせて1050回観測しています。また、3日は震度4が5回、震度3が8回、震度2が21回、震度1を43回、観測しています。

十島村役場によりますと、地震発生時、島には住民66人と島外からの8人がいました。このほか漁に出ていた2人もいて、76人全員が無事だということです。

震度6弱を観測した悪石島の住民によると、「悪石島学園のグラウンドに避難している。島民はみんな無事でけがはない。今までに経験したことがない揺れで、何が何だかわからないまま避難した」と話しています。

この地震を受けて鹿児島県は知事を本部長とする災害対策本部を立ち上げました。情報収集を進めるとともに、関係部署による対策会議を開く予定です。

気象庁は、当分の間、今回と同じ震度6弱程度の地震に注意するとともに、揺れの強かった地域では、家屋の倒壊や土砂災害が起こるおそれがあるとして、注意を呼びかけています。