第一声の“時間配分”を分析
最も注目される第一声で、福島県選挙区の候補者が、何をどれだけ訴えたのかに着目して、時間の配分を分析しました。届け出順に紹介します。
参政党の大山さんは、郡山市で5分間、訴えました。演説の大半を減税政策や経済政策の見直しについて訴えたほか、政治参加などについても呼びかけました。

諸派の越智さんは、福島市で8分45秒の演説でした。冒頭のあいさつも含め、所属する政治団体「NHK党」の公約や主張を展開したほか、多くの時間を原発事故からの復興について、訴えていました。

自民党の森さんは、福島市で6分あまりの第一声でした。現職としての実績を強調し、震災と原発事故の後の自身の経験を紹介しながら、復興について多くの時間を割きました。この中では、与党として、復興財源を獲得した実績についても触れました。

立憲民主党の石原さんは、福島市で4分間の訴えでした。冒頭で物価高や政治不信、人口減少などいまの課題を挙げました。そして、自身が有権者から聞いた声を紹介しながら、物価高について多くの時間を使い訴えていました。

無所属の遠藤さんは、福島市で18分20秒の第一声でした。自身の経歴について、多くの時間を割き、農業政策やコメ不足の問題について訴えました。

今回の参議院選挙の第一声、5人の平均は8分半ほどでした。一方、去年の衆議院選挙では、10分半あまりでした。参議院は、県内全域が選挙区となり、広い県内で、短い時間でいかに多くの人に訴えを届けるのかという、各候補の戦略も垣間見えます。

参院選の投開票は、7月20日です。