2022年の「梅雨明け」大幅修正を振り返る
梅雨入りと梅雨明けの日付は、あくまで予想を含んだ速報値であり、9月に改めて確定値として発表されます。これは梅雨の終わりを見極めることが非常に難しいからです。
今から3年前の2022年は全国的に梅雨明けの大幅修正が行われました。
この年、速報値での梅雨明けが6月27日とされた東京では、9月の確定値発表時にはなんと7月23日に修正されました。これは約1か月ものずれがあり、大きな話題となりました。

気象予報士 森 朗氏:
こんなに一度に多くの地方の梅雨明けが大幅に修正されるのは異例でした。梅雨の中休みとみるか、梅雨明けとみるかで日付が変わりました。それだけ梅雨明けを見極めるのは大変なんです。
深刻な水不足は大丈夫?…年間降水量の梅雨の雨の割合
日本における年間降水量のうち、梅雨の雨が占める割合は実に約20%にものぼると言われています。農業用水や生活用水、工業用水など、私たちの暮らしに欠かせない水を蓄えるためにも梅雨の雨は不可欠です。
もし梅雨の時期に雨が降らない「空梅雨」となれば、当然、水不足のリスクは高まります。

気象予報士 森 朗氏:
今のところダムの水は問題なさそうですが、7月は雨が少ないという予想になっています。このまま梅雨が明けて、さらに雨が降らないとなると今年の夏も水不足の心配が出てきそうです。