幻の深海魚といわれるリュウグウノツカイが11日朝富山湾で水揚げされ、生きて泳ぐ貴重な姿をカメラがとらえました。

記者:
「けさ岩瀬漁港では幻の深海魚リュウグウノツカイがなんと生きたまま水揚げされました」

ギョロッとした大きな目にとがったアゴ。少し、ムッとしているようにも見えます。ゆらゆら揺れる赤色の背びれはまるでタテガミ…。体長4メートル近くもあるリュウグウノツカイです。

リュウグウノツカイを捕獲した漁師:
「真剣に網起こしとったら急にビヨーンって現れたからびっくりして。上に上がってきたような感じで、もうびっくりして。結構俺でかい声出しちゃった『なんかきた!』って」


このリュウグウノツカイは11日朝、富山市の沖合にある定置網にかかっていたところを漁師が捕獲。そのまま、漁港のいけすに移しました。

「もうだいぶ傷んできてますね」

生きた状態で見つかることは珍しく、魚津水族館によりますと富山湾では1962年からの60年間でこれまで2例しか確認されていないということです。

リュウグウノツカイを捕獲した漁師:
「こういうものが入ることはめったにない。1年に1回見られるか見られないか。多分見られんときもあると思います。本当に運がよかったと思います」

狭いいけすの中で、タテガミのような背びれをゆらゆら揺らしていたリュウグウノツカイ…。残念ながら、この取材のあと3時間ほどたって死んでしまったということです。
