広島市の特別支援学校の児童がスクールバスに置き去りにされた問題です。取材に応じた校長は、「危機意識が欠如していた」と陳謝しました。

広島特別支援学校では、11日朝も子どもたちがスクールバスで登校する様子が見られました。

この問題は、今月1日、スクールバスで通学した小学部の児童1人がおよそ50分間、バスに置き去りにされたものです。児童の健康状態に異常はありませんでした。

広島市教委によりますと、この学校のスクールバスは23コースあり、それぞれのバスに介助員2人が同乗しています。

しかし、今回は、同乗する2人の介助員がそれぞれ相手が確認したと思い込んで、チェックを怠ったということです。

学校は、事実確認と再発防止の検討に時間がかかったとして、発生から1週間以上経った10日、保護者説明会を開きました。

保護者
「個人的には全く納得できていないので。今回、たまたま、本当にたまたま対象のお子さんが、命がとられなかっただけですんでよかったって、わたしたち親はみんな思っているので。信用して(子どもを)乗せるしかない立場なので」
取材に応じた校長は…。

広島特別支援学校 合田和広 校長
「わたしの危機意識の欠如だと考えている。学校における安全配慮義務の部分、教職員には常々、伝えてきたつもりだが、それが徹底できていなかったのは、わたしの力不足。学校の信頼を取り戻すべく、教職員一丸となって取り組みたい」

学校では、スクールバスから児童生徒が降りるときに介助員が確認する範囲を明確にしたうえで指差し確認を行うなど、再発防止に努めていくとしています。
この問題、これまでに分かっている経緯です。