
(塩口秀男さん)
「せめて自力再建する長屋建てるにあたっても、当初の予算の倍もかかる感じだから、100万でも200万でも支援してもらえればなんていうんだ自力復旧するにもなんぼでも足しになるっていうの」

今回の大規模山林火災は局地激甚災害の指定を受けていて、森林の再生に向け樹木の伐採や搬出、跡地で行う造林など復旧事業費用を国が2分の1を補助する手厚い支援となっています。
その一方で、被災した漁業者や個人への対応、支援は十分に行き届いているとは言えません。

(塩口秀男さん)
「俺たちはもう来年のワカメに向けて動かなきゃなんないし、そのためにも早く動きたいけども片付けてない。それをはっきり言ってね。これを持っていきたい、テント張りたい、でも片付けてないからみんなこうやって預けるとかってそうなってるんすよ。だから一歩もまだ進んでないんだよね」

塩口さんが語る「片付けてない」というのは、全焼してしまった作業場の事です。
支援されたカゴなどをトラックに積み込み、借りている倉庫に片付けた後、塩口さんは自宅敷地の焼け跡となった作業場を見せてくれました。

(塩口秀男さん)
「ここに作業場があったところです。ワカメの作業場兼倉庫で、こっちの方で要は塩蔵して。塩蔵の機械です、これ」