水泳の授業を校外で行うケースは、鹿児島市以外でも増えつつあります。枕崎市では今年度から、2つの中学校が近くの小学校などのプールを活用。霧島市でも2つの小中学校が市民プールを利用しています。
ただ、課題もあります。校外のプールを活用する場合、移動に時間がかかるため時間割に影響が出るおそれがあり、大規模校であれば、施設側が受け入れられない可能性もあります。

(鹿児島市教委保健体育課 山口伸一課長)「近隣校でのプールの共用化、公共施設の活用も含めて、今後の本市における水泳授業のあり方、プール整備のあり方について検討していきたい」
しかし、校外での授業を始めた南方小学校では、小規模校ならではのメリットがあるといいます。

(南方小学校 今村靖校長)「先生の負担軽減。小規模校なので、先生たちはまったく空き時間がない。専門的な人が授業をしてもらい、(参加する先生の)ローテーションが組めれば、先生たちの空き時間も生み出せる。(スクールでの)授業は今後も続けていってほしい」
老朽化するプールに、ふくらむ維持・管理費、教員の負担。現場の模索が続きます。