武田元総務大臣は「一切関与しておりません」
情報公開は総務省の所管。武田良太元総務大臣は当時、情報公開を推進する立場だった。
RKBはこれまでに武田元総務大臣の事務所に対し、秘書の言動について事実関係を質問した。事務所側からの回答はなく、武田元総務大臣が個人名で「本件について一切関与しておりません」と回答した。
武田元総務大臣は、2024年の衆議院選挙で落選している。
誰が、武田元総務大臣の秘書に情報を漏らしたのか

いったい誰が、武田元総務大臣の秘書に情報を漏らしたのか。
30日の裁判で、武田元総務大臣の秘書は「ハンターの記者から聞いた」と証言した。
これに対し裁判長は、法廷で再生されたやりとりを読み上げ、「この会話からは、記者から聞いたということは確認できません」と語った。
一方、大任町の永原譲二町長は、これまでのRKBの取材に対し「証拠がない」として漏えいを否定している。永原町長によると、記者が情報公開請求の内容を知っていたのは、総務課の職員1人と町長のみ。
大任町 永原譲二町長
「大任町職員、あるいは私でもいいですが、武田事務所に電話をして、情報公開が出ました、と。だからこれについてね、何とか抑えてくださいと。いいですか、言う録音があるんですか証拠」
RKB 今林隆史記者
「大任町か請求者本人しか知らない請求内容が別の武田議員の秘書かどうかわからない第三者が知っていたということです。つまり大任町役場か請求者。どちらかが言ったか」
大任町 永原譲二町長
「本人に聞きました。担当者に。秘書の名前も知らない、今まで過去に話したこともない武田事務所と」
記者
「知り得る方は担当者と町長?」
大任町 永原譲二町長
「そうそうそうそう、あなたたちの目的は、町長が漏らしたって言いたいだけの話でしょう。だから特別職は守秘義務違反になるか分からん。この前調べさせたら、特別職は守秘義務違反って言わん、私は特別職です」
大任町は、ハンターの記者が情報公開請求した3か月後に条例を改正した。「何人も情報公開できる」から「1年以上住んでいる人」に限定する内容で、2023年9月まで続いた。
30日の裁判には大任町の永原町長も傍聴に訪れ、武田元総務大臣の秘書の証人尋問を最前列で聞いていた。














