希望の光を窯の炎に重ねて 「珠洲を活性化したい」

丸和工業・玉置仁一代表「これははじめて、1回目に作った商品でやっと焼き上げることができた」

石崎さんとともに共同代表を勤める玉置仁一さん。地震後は一時、金沢への避難を余儀なくされましたが、2024年の秋に珠洲に戻って以降は先代の窯を活用し別の工場で準備を進めてきました。

丸和工業・玉置仁一代表「やっぱりこっちのことが気になって、ひと月に1回か2回ほど珠洲の方へ帰って来ていました。早い復興というわけにはいかなかったけれどなんとか復興できてほっとしている」

倒壊した工場の看板を掲げ再スタートを切った丸和工業。

しかし、再起への道のりは始まったばかりです。

丸和工業・石崎秀忠代表「長いトンネルで先が見えない。だからこういうものを見ると一条の光がトンネルの向こうに見えてくるね、希望の星なんだよな。光とかこういうあったかい炎がないと人間っておそらく生きていけないんだろうな」

3年連続で地震に見舞われ、そのたび窯が崩れる被害を受けた丸和工業。それでも諦めずに七輪づくりを続けるのは地元・珠洲への思いからだといいます。

丸和工業・石崎秀忠代表「珪藻土産業にかかわって転出しないよういにしたいんだよね。珠洲でとどまって珠洲を活性化したいんだよな、そんな思いは強いです」