繰り返される現金給付…財源は?
加藤氏は、現金給付が2020年の新型コロナ対策として全国民に10万円を配布して以降、毎年のように繰り返されている点を特に問題視している。
「給付が本当に物価対策や子育て支援として機能したのか、検証されていません」と指摘。さらに、「毎年のように一時的に現金を配って生活を助けることが政治の本来の役割なのか、改めて考えるべきではないか。こんなことは海外の政治では聞かない」と強調した。
財源について石破総理は「借金はせず、税収の上振れ分を活用する」と説明しているが、加藤氏は「そもそも予算の約4分の1が借金で賄われている。2024年度の国の予算は115兆円で、そのうち29兆円は国債=借金です。たとえ税収が当初の見込みより少し増えたとしても、全体としては借金頼みの構造です」と明かす。
さらに、日本の債務残高についても「国の借金は1300兆円に達し、GDP比では約240%。ドイツが60%、イギリスやフランスが100%、イタリアでも130%、韓国は50%。どの国と比較しても、日本の財政状況は群を抜いて悪い。第二次世界大戦時含めて史上最悪」と深刻な状況だという。