迷惑防止条例めぐり府議会で質疑

迷惑行為を取り締まる条例は適用されないのか。今年3月には、男性をめぐって、大阪府議会で議論が起きたことも。

占部走馬府議「この状況で、大阪府の迷惑防止条例に違反しないとなると、この条例はどのような場合に条例違反だと大阪府警本部は判断して摘発に動くのでしょうか?」

大阪府警 岩下剛本部長「個々の事案ごとに具体的、事実関係に即して厳格に判断をしております」
占部走馬府議「野放しになっていて、この条例でこれが抑えられないなら意味がないのではないかと思います」

ただ、転機が訪れます。男性が暮らす家の所有者である親族が、迷惑行為の数々を知り、男性に対し家から出ていくよう求め提訴。

しかし一審の大阪地裁は今年2月、「近所トラブルは男性と住民との間の問題に過ぎず家から出ていく必要はない」と判断したのです。

判決2日後の男性の自宅前には「裁判所のお墨付きを得た」と言わんばかりに、住民らを非難する貼り紙が掲げられていました。

そこには「ストーカー家族」、「引きこもり」、「盗撮された」などと書かれています。住民らが絶望するなか、6月4日、事態が大きく動きました。