共産党は福島県選挙区に擁立していた候補を取り下げ、立憲民主党の候補への投票を呼びかけ、事実上の一本化を図ることとなりました。

28日、共産党県委員会は、会見を開き、立候補を表明していた新人・小山田友子さんについて、選挙区での擁立を取りやめ、比例代表に回すと発表しました。共産党県委員会の町田和史委員長は会見で、27日に立憲民主党側から、一本化に向けた協力要請があったと明かしました。その上で、県委員会は、立憲民主党の新人・石原洋三郎さんへの投票を呼びかける方針です。

これについて、立憲民主党県連は、「前向きに受け止めている」とする一方で、国民民主党や連合などによる「5者協議会」の枠組みは、維持する考えです。

これで、選挙戦は、自民党の現職・森雅子さんに新人3人が挑む構図となる公算が高くなりました。公示日直前の動きに、自民党県連の幹部の一人は、「やってくるだろうとは思っていた」としつつ、今後の戦い方に大きな変化はないとの考えを示しました。

参議院選挙には、このほかに、参政党の新人・大山里幸子さんと、諸派の新人・越智寛之さんが、立候補を表明しています。参議院選挙は、7月3日公示、20日に投開票が行われます。