■函館⇒札幌へ さらに孤独の状態へ

札幌市で一人暮らしをしていた宮西被告は、生活保護を受給して暮していました。

函館市に住む知人の供述調書によると、札幌市に引越した後、宮西被告の様子は、ますますおかしくなっていったといいます。

送検される宮西被告

「宮西さんに友達は私しかいなかったと思います」と語る知人。

知人によると、2023年12月、函館市内の喫茶店に2人で入った際、宮西被告が「女性店員が俺を避けて、男性店員が商品を持ってきた」と顔を真っ赤にして怒り出し、店員に詰め寄ったことがありました。

戸惑った知人が「あんなことするならもう会いません」と宮西被告に伝えると、宮西被告は目の前でスマホを取り出し、突然知人の連絡先を消去し始めたといいます。

2023年ごろから幻聴や被害妄想で不安定な状態が続き、少しずつ孤独を深めていった宮西被告。

初公判で述べた「やむを得なかった」とはどういう意味だったのでしょうか。

■裁判員裁判は2日目へ

 被告人質問で証言台に立った宮西被告は、彼に聞こえていた声の正体や、犯行に至った理由について語りました。
※2日目以降の裁判傍聴記は後日配信いたします。

【画像を見る】3人が殺傷された当時の現場 カメラがとらえた宮西被告