階級変更の理由は「新たな挑戦」実感した難しさ、新技披露の可能性も

唐橋:パリ五輪からもうすぐ1年ですね。

藤波:自分ではもっと前のことのように感じていて。終わってからいろいろとあったので、本当にまだ1年しか経っていないのかという感じですね。

藤波選手と唐橋キャスター

唐橋:その、いろいろの中では53キロ級から57キロ級へ変更ということで。それはどうしてですか?

藤波:パリ五輪の前から「53キロ級はパリ五輪まで」と決めていて。次は57キロ級で勝負して、さらに高いレベルで、自分に合った階級で勝負したいという思いがあったので。“新たな挑戦”という意味で57キロ級に挑戦します。

唐橋:やっぱり減量は辛いですか?

藤波:自分自身は苦ではないんですけど、身体には減量幅が過度だったので。そういった部分でも57キロ級に上げようと。

唐橋:練習内容も変わりますか?

藤波:4キロはコンタクトスポーツではかなり大きくて、もろにフィジカルが影響してくるので。かなり変わったと思います。

唐橋:藤波選手の得意な足を取るタックルにも影響が?

藤波:タックルに入るまでは、ほぼ変わらないというか自分のタイミングで入るんですけど、そこからタックルに触れても4キロの差で潰されてしまったりだとか、53キロ級の時は自分のパワーで行けたのが相手の圧も変わってくるので、そこの難しさは大きくあります。

唐橋:練習でも男子選手含めていろいろな相手と対戦していましたが、それも57キロ級に向けて?

藤波:男子選手はすごく力が強いので、その相手にもしっかり自分のレスリングが通用するように頑張っています。

男子選手と練習する藤波選手

唐橋:何か新しい得意技みたいなものも、もしかしてこれからできるのかな。

藤波:これから出る10月(U23世界選手権)と12月(天皇杯)に向けて練習している技もあるので、そこは楽しみにしてもらいたい。

唐橋:57キロ級の自分のスタイルは、どこまでできていますか?

藤波:自分自身もどこまでできるのか楽しみですし、限界というのはないと思うので。理想とするレスリング、圧倒できるレスリングというのを今は練習しています。