■ボランティアで被災地に・・・
佐賀県出身の村岡さん、農家となる前は、農産物の輸出入を行う貿易商社に勤務していました。しかし、東日本大震災が発生し農家にも多くの被害が出ていることを知った村岡さんは、会社を辞めてボランティアに参加。

それをきっかけに宮城の農業を支えたいという思いを強くしました。
村岡次郎さん:
「1番衝撃だったのは、ビニールハウスが津波に飲みこまれる瞬間を見て、大変だなと思い、農家の助けになりたい、なにかできることをしにいかないとと思った。3月で会社を辞めて、4月からボランティアにいって、農家のところへ瓦礫の撤去などを手伝いに1カ月半くらいして、宮城の方に関係性をもった」


その後、国内とアメリカで2年ほど農業研修を積み2014年に農家となりました。

村岡農園では、1年を通して70種類以上の野菜を栽培していて、すべてが農薬や化学肥料を使用していない有機野菜。また、農地を耕さないで栽培する=不耕起栽培を行うなど、土壌の生物とも共存できる農業を心がけています。
収獲した人参食べる村岡さん:
「おいしい、味が濃い」
村岡次郎さん:
「自然が好きだから。動植物のことも考えて、できるかぎり同じ自然の中で生きていくことを模索できる。そういうものを犠牲にすることなく農業ができたら1番いいなと。そういう意味合いで有機農業は自然とともにある、生きていける農業なのでやる意味がある」

農業に対する村岡さんの想いに賛同する人も多くいます。