31年ぶりにアドベンチャーワールドからパンダがいなくなることに

 2008年にはアドベンチャーワールドで生まれた良浜が、永明との間に双子でメスの「梅浜(めいひん)」とオスの「永浜(えいひん)」を出産。その2年後にもオスの「海浜(かいひん)」とメスの「陽浜(ようひん)」を出産します。

 ほぼ2年おきに赤ちゃんパンダが生まれ、「パンダに会える観光地」として知られるようになった白浜。

 (和歌山県 仁坂吉伸知事 2010年当時)「愛称として『南紀白浜パンダ空港』にしたい。なかなかかわいらしくていいんじゃないか」

 県知事が空港の愛称を“パンダ空港”にしたいと考えるほどに、パンダ人気は和歌山の観光にとっても大きなものとなっていきました。

 2012年にメスの「優浜(ゆうひん)」が生まれ、パンダの飼育頭数も多くなったことから翌年、新たなパンダの展示施設「PANDA LOVE」がオープン。屋内運動場と見学スペースの間のガラスをなくし、より間近でパンダの様子が見学ができるようになりました。

 その後も2014年にメスの双子「桜浜(おうひん)」と「桃浜(とうひん)」、そして6月28日に中国へと旅立つメスの結浜と彩浜、楓浜が誕生。楓浜が生まれた2020年はまさにコロナ禍。パンダの出産に詳しい中国人の研究者が来日できず、初めて日本人スタッフだけで臨んだ出産となりました。

 31年の間にアドベンチャーワールドで誕生したパンダは17頭。中国以外の施設では世界最多です。多いときには9頭ものパンダが園内で飼育されていましたが、2023年、“ビッグダディ”として知られた永明と桜浜、桃浜の3頭が中国へと旅立ちました。

 そして6月28日、良浜ら4頭も中国へ旅立ち、31年ぶりにアドベンチャーワールドからパンダがいなくなることになります。