「意味が分からない」最高裁判決は国の責任認めず
▼大津波を予見できたか▼事故が回避できたか、という2つの大きな争点で争われた2022年の裁判。しかし、最高裁はその2つについては判断せず、「実際の津波は想定よりもはるかに大きかったために、対策をしても事故は防げなかった」などとして、国の責任を認めませんでした。
Q.判決の中身は、どういう点が良くない、不十分だとお考えですか?
樋口英明さん「まず意味が分からない。意味が分からない。あれ読んで理解できる人ほとんどいないと思います」
また、最高裁は判決で、「原発の南東側から津波が来ると想定されていた」と指摘。しかし「現実には、南東側だけでなく東側からも大量の海水が浸入した」として、事故は防げなかったと結論づけました。
樋口英明さん「日本の中で一番地震の予知予測部門で一番権威があるとされているところが、福島県沖が危ないと言ったんだからどうすべきかと法律的にどうすべきかということを考えなきゃいけない。警告しても、経済産業大臣が仮に言ったとしても、南東側しか気づかないんじゃないのって、水密化はやらないんじゃないのって。それ何の理屈なんですか、これ法律論じゃないんですよ。世間の素人の、なんていうか噂話みたいな…」