
さらに奥に進むと、第二次世界大戦の史料のコーナーになります。

兵学校の学生が着用した7つボタンの制服などが目を引きます。

短刀や階級章、鉄帽、指揮刀など貴重な資料が並びます。

さらに奥へと進むと、「マレーの虎」として知られる山下奉文陸軍大将の制服が展示されています。

これは、山下大将の食事当番をつとめた紫波町の男性に対し、山下大将の遺族から「形見分け」として贈られたものだということです。

史料室にはおよそ900点の史料がならび、見ごたえがあります。
陸上自衛隊岩手駐屯地司令業務室の新家勉広報班長は「命をかけて日本のために戦った人たちの思いを伝えていければ」と話していました。

第二次大戦の終戦から、今年で80年。
過去の戦争を美化したり、手放しで称えたりすることはあってはなりません。
しかし、その時代の空気に触れ、それぞれの思いを新たにすることは、子や孫の世代に平和をつないでいくために大切なことのように思われます。
陸上自衛隊岩手駐屯地史料館は、平日は岩手駐屯地の正門で手続きをすれば、無料で見学することができます。