氷を無性に食べたくなる衝動に駆られたことはありませんか?実はこれ、単なる癖ではなく「氷食症」という病気かもしれず、注意が必要なことがあります。口の健康に詳しい伊東歯科口腔病院(熊本市)の歯科医師・廣瀬知二さんに、意外と知られていない症状について、詳しく聞きました。

「氷を食べずにいられなくなってしまう」が病気のサイン?氷食症とは

伊東歯科口腔病院の歯科医師・廣瀬知二さん

廣瀬さんによると「1日に製氷皿1皿以上を続けて毎日食べているような方が氷食症と言われ、氷を食べずにいられなくなってしまう」といいます。

氷食症は医学的には「異食症」の一種。異食症とは、栄養価のないものを強迫的に食べてしまう症状です。海外では土や髪の毛を食べる異食症も報告されていますが、日本では氷を食べる「氷食症」以外の異食症はめったに見られないということです。

氷を食べ続けると、歯が折れてしまったり、すり減ったりしてしまいます。また、あごが痛むなどの「顎関節症」が誘発される恐れもあります。