家族で移住、言葉の壁も笑顔で乗り越える
大分県出身の妻・照子さんが村役場に就職したのをきっかけに、家族で島への移住を決めたウィドマーさん。日本語はほとんど話せませんが、持ち前の明るさで島の人たちとコミュケーションをとっています。

ウィドマーさん:
「店にお客さんが来て、日本語で話しかけられると、『日本語はちょっと、ちょっと、ちょっと」って言うんです。そうすると笑ってくれる。話すのは苦手だけどなんとなく理解できます」
妻・仲道照子さん
「島の人たちが英語がしゃべれなくても、ジョンさんが日本語がわからなくても、いろいろサポートしてくれる。私以上に皆さんジョンさんのことを知っています」
この日、村の小学校を訪れたウィドマーさん。夏の間、子どもたちに水泳を教えています。オーストラリアで競泳選手として活躍し、シドニーでは20年にわたりスイミングスクールを経営していました。

島に移住した2023年からは、小学校のプールの授業を手伝っています。島にはスイミングスクールがないため、ウィドマーさんの指導は子どもたちにとって貴重な体験です。
(児童)「ジョンさんの授業はすごく楽しいです」「やさしいし、教え方がわかりやすい」「英語がわからなくても、やり方でわかるんだなと思いました」
ウィドマーさん:
「水泳を教えるのが本当に好きなんです。私の情熱です。子どもたちが泳げるようになると、どんどん自信につながってとてもうれしい」
カフェのオープンから1年。村で珍しく常連客も増えてきました。
(訪れた客)「おいしいコーヒーが飲めるっていうのが一番です。近場にあるっていうのはありがたいです」

ウィドマーさん:
「姫島での生活は幸せで、島の人たちはとてもフレンドリーです。居場所を作ることができて本当にうれしいです」
オーストラリアのコーヒー文化を伝え、島の人と観光客の交流の場へ――ウィドマーさん挑戦は続きます。