「置き配」でトラブル 責任はどこに?

井上キャスター:
置き配サービスの利用経験率の調査によると、2019年は26.8%だったのが、2024年には72.4%となっています。(ナスタ調べ)

置き配の利用増加に伴い、トラブルも増えているようです。

東京都消費生活総合センターによると、『置き配に関する相談件数』は2019年度の104件から2024年度には469件に増加しているということです。

実際のトラブルの事例として、「荷物の段ボールが濡れていた」など、さまざまなケースがありました。

【実際にあった置き配トラブル】
●荷物で玄関ドアが開かなくなった
水など重い荷物を玄関前に置かれてしまい玄関ドアが開かない

●盗難
玄関前に荷物が数時間放置され、盗まれたようで商品受け取れず

●誤配
配達完了メールに添付された玄関の写真が我が家のものではなかった
(※ナスタ、国民生活センターの相談事例を基に作成)

流通経済研究所の吉間上席研究員によると、盗難や誤配・雨に濡れていた場合は宅配業者か通販会社に連絡すると良いそうですが、補償内容は事例や企業で異なるということです。

吉間上席研究員は「置き配は責任の所在があいまい。高価なものは対面で受け取る方がいい」としています。

配達業者の方も「“一点もの”などの場合は本当にドキドキします」と話していました。やはり補償の金額などを含め、ルール作りも並行して行ってほしいですね。

肉乃小路ニクヨさん:
保険会社でも、しっかり適正な金額を保証できるように『宅配便の“置き配保証”』といった商品をつくるチャンスがあるのではないでしょうか。