弁士独自の解釈で作るカツベンの台本

放送では使えなかった片岡さんのインタビューを掲載します。解説と活弁、3時間以上のステージを終えた直後にお話をうかがいました。
神戸:今日やってみて、どんな感じでしたか?
片岡:通しでやるの初めてなんですよ。なので、やっぱもっと台本を練り直さないといけないなという箇所がたくさんありましたね…。
神戸:元の映画には音声がなく、そのあたりは解釈として台本を練っていくという形になるんですか。
片岡:そうですね。弁士は台本を自分で作りますので、それぞれ弁士によって作品解釈が変わります。この作品は構造が複雑ですので、「もう少し整理をしてあげないと伝わりきらない部分があるのかな」という感じもちょっとしています。一方で、「大きなテーマは追えたかな」という気もしてますね。
神戸:活弁のお仕事は、面白いですか?
片岡:これはね、面白いんですよ。ただ、費用対効果がイマイチ、台本を書くのが手間なので、もうからないというところがありますね。ははは。