女川原子力発電所で使用済みの核燃料を一時的に保管する「乾式貯蔵施設」の整備について、東北電力は23日、30キロ圏内の5市町のトップでつくる協議会に概要を説明しました。

23日夜の協議会では、東北電力の担当者が、乾式貯蔵施設の整備計画を説明し、計画通りの原発運転が続けば、貯蔵施設に保管される使用済み核燃料は、13年3か月で満杯になると明らかにしました。出席した首長は、燃料の搬出先候補の青森県六ケ所村の再処理工場で、完成の延期が繰り返される現状に懸念を示しました。

美里町 相澤清一町長:
「(再処理工場は)来年度稼働すると言っているもののそれも分からない。それが長引いた場合に乾式貯蔵施設がどんどん(燃料で)膨れ上がる恐れもある」

これに対し東北電力は、「あくまでも一時的な燃料の保管で、未来永劫、ここに置くことは一切考えていない」と述べました。協議会は、女川原発から30キロ圏内の5市町の首長をメンバーに、去年12月に設立されました。