宮城県石巻市牡鹿地区の病院で、遠隔地にいる患者とビデオ通話をつないで診療をする「オンライン診療」が、7月から始まるのを前に、23日にデモンストレーションが行われました。

宮城県石巻市の石巻市立牡鹿病院で行われたデモの診療では、石巻市役所にいる齋藤正美市長とビデオ通話がつながれました。

阿部康二病院長:
「食事も三度三度きちんと食べていらっしゃいますか」

牡鹿病院にいる阿部康二院長は、齋藤市長の問診を行い、健康状態を確認しました。

このオンライン診療は、厚生労働省の推奨を受けて初めて導入するものです。

対象は、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を患いながらも、症状が安定している定期通院の患者です。

病院に出向いて毎月行われていた対面診療を、3か月に1回、オンライン診療に切り替え、患者の利便性や効率の良い診療を目指します。

石巻市立牡鹿病院 阿部康二病院長:
「(牡鹿地区は)鉄道はないしバスもたまにしか来ないので家族の送り迎えがないと来れない人が結構多い。医師不足を少しでも補う、しかしサービスは低下させたくないということで活用しようと思った」

オンライン診療は、7月1日から、週に2回導入されます。市内在住の患者5人が、すでに予約しているということです。