◆緊迫化する中東情勢も要因
さらに追い打ちをかけたのが、中東情勢の緊迫化です。
イスラエルとイランの間で報復攻撃が繰り返され、中東からの原油の供給が減少する懸念が「原油価格」急騰につながりました。
中和石油販売サービス部 小原隆宏本部長
「戦争になったときの価格の変動と、客に販売する価格に今後北海道にどう影響するのか。販売者としては、すごく不安なところ」
専門家は、原油価格の高止まりが続けば、さらなる「物価高」にもつながりかねないと指摘します。

ニッセイ基礎研究所経済研究部 上野剛志主席エコノミスト
「これからまたガンガン原油価格が上がっていく話になると、電気代も数か月後に上がってくると思うし、原油価格が急騰することは輸入が膨らむ。そうすると貿易赤字が拡大して為替市場で円売りが増えてしまい、また円安が進みかねない。円安になると、もうさまざまな輸入品の輸入価格が上がって、いろんなものの国内物価も押し上げられると、そういうリスクシナリオも考えられる」