仙台医療圏にある総合病院の誘致を目指す宮城県富谷市の公募は、午後5時に受け付けが締め切られました。その結果、2件の応募があったことがわかりました。

富谷市 若生裕俊市長:
「本日午後5時までに参加申請を受け付けていましたが、仙台医療圏内に病院を開設している事業者2者から参加申請の提出がありました」

富谷市の若生裕俊市長は、さきほど午後5時半に報道陣の取材に応じ、仙台医療圏の中にある病院から2件の応募があったことを明らかにしました。

正式に決定するまで病院名の公表は「控える」と説明しています。

富谷市が病院の誘致を目指しているのは、明石台地区の土地約6万3000平方メートルです。

県が主導する4病院再編構想のもと、当初は東北労災病院の移転を見込んでいましたが、移転構想が白紙となったため6月5日から別の病院の誘致を目指し、公募を始めていました。

富谷市は、11億円を投じるなどして、すでに5万4000㎡を取得しているということです。

富谷市が実施していた公募の内容です。

病床は100症以上。もともと誘致を目指していた東北労災病院は、548床と大規模でしたので、今回は中規模以上の病院誘致を目指していることになります。
内科や外科など複数の診療科をもち、救急、災害、感染症に対応できることが必須の項目でした。また望まれる機能として精神科外来などを挙げていました。

今回手を挙げた2つの病院は、どちらも基本的な公募の条件をクリアしているということです。富谷市は、今後、選定委員会を開き8月20日に候補者を決定する予定です。

また、富谷市の病院誘致に対し警戒感を示していた郡仙台市長は「詳細を承知していないのでコメントは差し控える」との文書を発表しています。