4月に初当選した宮城県登米市の熊谷康信市長が掲げる複合施設の白紙撤回についてです。20日の市議会では、「これまでの調査報告は無視しても構わないのか」などと熊谷市長に対する厳しい声が上がりました。

登米市議会の6月議会では、複合施設の関連予算7億6500万円を減額する補正予算案が提出されています。

市議からは、議会が一度可決した予算を減額することに対し、厳しい質問が上がりました。

岩淵正宏登米市議:
「当初予算の議決や特別委員会の調査報告は、市長にとって無視してもかまわないという認識か、議会の決定は民意とは別物ととらえているのか」

熊谷市長は、予算の削減は議会の軽視にはあたらないとしたうえで白紙撤回の考えに変わりはないとの立場を示しました。

登米市 熊谷康信市長:
「公約で市民に問うた結果が、私自身がこの場に立たせていただいている。公約をしっかり進めていくのが私の務めだと思っている」

市役所の機能を備えた複合施設については、前市長のもと計画が進められてましたが、4月の選挙戦では、熊谷新市長が、財政負担などを理由に白紙撤回を訴え初当選しました。