青森県むつ市のワイナリーが製造し、陸奥湾に沈めて熟成させていたブランデーが引き揚げられました。ギリシャ神話に登場する“海の女王”の名前が商品名になります。

むつ市の川内沖1.2kmの陸奥湾から、525本のボトルが引き揚げられました。むつ市のサンマモルワイナリーでは、3年前から製造したワインなどの海底熟成に取り組んでいて、19日は2024年12月に沈めた「下北ブランデー」が水深21mの海底から戻ってきました。

市販の商品よりアルコール度数が10度高いものの、香りは保ちつつ、深みのあるまろやかな風味になることが期待されていて、さっそく関係者が状態を確認していました。

サンマモルワイナリー 寺沢文也 製造部次長
「手に取ったものについては、無事だったので一安心しているのと、少し付着物が少なかったのが心残り。海底に沈めたとわかりやすいくらい(付着物が)付いていてほしかった」

ブランデーには、ギリシャ神話に登場する海の女王「アムピトリーテー」の名前が付けられ、2026年春ごろに「下北ワインオーナー制度」の出資者に送られるほか、市販も検討としているということです。