2024年秋に大量に死んだ青森県の「陸奥湾ホタテ」についてです。漁師たちが全員、2026年以降に出荷する稚貝を十分確保できるようにするため、7月下旬から陸奥湾全体で稚貝を融通する体制が試験的に導入されることになりました。
19日に開かれた県議会一般質問で、自民党会派の福士直治 議員の質問に県側が「陸奥湾ホタテ」の新たな生産対策を示しました。
県農林水産部 成田澄人 部長
「7月下旬から全湾で稚貝を融通できる体制を試験的に運用することにしています」
漁師たちは、2026年以降に出荷する稚貝をとるために、専用の袋を海に沈めていて、これから袋を引き上げることになります。
とれる稚貝の量は地域によって異なるため、県は漁師たち全員が十分な量を確保できるようにすることを目指しています。
これを受け、むつ湾漁業振興会が陸奥湾全体でマッチング体制を試験的に導入し、漁師同士が稚貝を融通できるようにするということです。
この体制は、7月下旬からの稼働を目指しています。
陸奥湾では2024年の秋にホタテが大量に死んだことで、様々な影響が広がっていて、宮下知事は「今までにない対策を講じる」として新たな支援策を6月中に発表する方針です。