俳優・内浦純一さんが描く “普通” の難しさ

映画の中で君塚監督をモデルにした主人公 “はじめ” を演じたのは、富山県出身の俳優・内浦純一さんです。

内浦さんは君塚監督という人間を理解しようと、撮影前のおよそ4か月間、時間を共に過ごしました。

俳優 内浦純一さん
「監督自身をモデルにした “はじめ” という役に近づけていったというか、それに徹したというか。監督からは『じゃあこうですかね』と言われても、『いや、もう内浦さんのそのままの普通でやってください』と言われました。普通が一番難しいんですけど」

内浦さんは「何がADHDで何がADHDじゃないかって、関われば関わるほど分かる部分もありますけど分からなくなる。人間って全員が違うわけで」と、障害の特性を演じることの難しさにも触れています。

俳優 内浦純一さん
「どれだけ理解しようと思っても、多分すべては絶対無理だろうし。でも寄り添うことや、少しでも本当に1ミリでも生きやすくなるきっかけになれば」