72年前の「6・26水害」

72年前、1953年の「6・26水害」では記録的豪雨で各地で川が溢れ、家屋や橋が流失し、死者・行方不明者は563人に上りました。
2012年の九州北部豪雨でも熊本市の龍田地区を中心に住宅の倒壊や浸水被害が相次ぎました。

記者「ガードレールより手前は、道や田んぼが広がっているエリアですが、ご覧のように、かなり広い範囲で浸水していることが分かります」

6・26水害で九死に一生を得た81歳の田尻康博(たじり・やすひろ)さんは、こう振り返ります。
6・26水害を経験した 田尻康博さん(81)「下流に流されず、命が今ここにある」
当時は大江小学校の3年生。濁流に飲まれましたが、電柱の支柱につかまり、一命を取り留めました。

田尻さん「大江地区には約230の家屋があった。その時は皆、2階や屋根の上に登れば大丈夫と思っていた。ところが、皆が流されてしまって」
あれから70年あまり、対策はどこまで進んだのでしょうか。