■変形した柿を「オブジェ」に!

丸森町の耕野地区にある「いなか道の駅やしまや」です。

「ころ柿」の名で知られる丸森町特産の干し柿用の柿を育てている農家の八島哲郎さんが営む店です。八島さんは、地元産野菜や自分で作った干し柿などを販売してきました。


八島哲郎さん:
「残念ながら、この大きな割れ目のところはむけないので、後で処理します」


八島さんが今年収穫した柿も▼8割が変形しています。一つでもムダにしたくないという思いから、店先で変形した柿を“オブジェ”として売り始めました。


八島哲郎さん:
「それぞれ一つひとつに名前を付けたり、目を描いたり、鼻を描いたりしながら眺めてもらうためにも、フードロス削減と農家の収入にいくらかでもアップという考えで、苦肉の策で考えている」


八島さんの母・ふみさん:
「一生懸命やっていても、変形柿がいっぱい出てみんながっかりしている」


去年、遅霜の影響で、柿の収獲が大幅に減った八島さんにとっては、2年連続の打撃となりました。
それでも、八島さんは、ことし取れた柿をなんとか消費者に届けたいと話します。

八島哲郎さん:
「(変形した柿を)捨ててしまうのは非常に忍びない、。食べてもらうとうれしい」


宮城県などによりますと、いびつな柿も、味に変わりはなく安心して食べられるということです。

さらに、変形した柿農家への支援の輪も広がっています。