「クラっとしたら熱中症の始まり」全国で熱中症の疑いの救急搬送相次ぐ
こうした熱中症対策を行う企業が増える一方、17日、全国では熱中症の疑いによる救急搬送が相次ぎました。
東京消防庁によりますと、17日、都内ではあわせて54人が熱中症の疑いで救急搬送されました。このうち、60代の男性と70代の女性が重症です。

静岡市と神奈川県綾瀬市では70代の女性が、群馬県嬬恋村では96歳の女性が畑で倒れたほか、埼玉県越谷市では駐車場の車から口を開けた状態の65歳の女性が見つかり、4人とも死亡が確認されました。
17日、都内のクリニックにも…。

患者
「朝・昼・夜、自分の体がついていっていない感じがして。頭は朝からガンガン痛かったり」
医師
「胸は痛くないですか」
患者
「胸痛かったです」
医師
「汗がばーっと出てくるときはあります?熱中症ですね」
女性は2番目に重い、中等症の熱中症。長時間、外にはいませんでしたが、体調不良の体に暑さと疲れが蓄積し、熱中症になったとみられます。

いまは梅雨のはずですが、この先も続く夏の空。東京は今月いっぱい、30℃以上の真夏日になりそうです。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道 院長
「(暑さで)クラクラすることがあると思うが、それは熱中症の始まり。この熱中症の初期段階に早めに手を打つことが大事」

院長によりますと、熱中症対策で遅れがちなのは塩分などのミネラル補給と体を冷やすこと。
18日は和歌山県・三重県・福岡県で「熱中症警戒アラート」が発表されているほか、各地で厳しい暑さが予想されていて、熱中症に警戒が必要です。