“停戦よりもいいもの”=「イランの核放棄」か
小川彩佳キャスター:
トランプ大統領の言う“停戦よりいいもの”とは、どういうことなのでしょうか。

ワシントン支局長 樫元照幸:
トランプ大統領が意味するのは「イランに核を持たせないこと」だと思われます。
いまアメリカがイランに対する攻撃に参加し、地中深くにあるウラン濃縮施設を、バンカーバスター=地中貫通爆弾で破壊を試みるのではないかとの見方が出ています。
一方で、イランに対してその攻撃をちらつかせることで圧力を最大に高め、核開発の放棄を受け入れさせるとの見方もあり、いずれにしても「イランは核を放棄する」というのが、トランプ大統領の考えです。
しかし、攻撃を行えばイランの報復攻撃はさらに本格化し、中東情勢、さらには国際経済の悪化は避けられません。
一方で攻撃を控えれば、国内の保守派の支持基盤からの批判にさらされることから、トランプ大統領は「今回の政権発足以降、最大の選択の時を迎えている」と報じられています。
トランプ外交が行き詰まり、正念場を迎えている今、イランに対してトランプ大統領がどういう選択をするのか、重要な局面を迎えています。