G7サミット出席でカナダを訪問中の石破茂総理は、17日未明、アメリカのトランプ大統領との日米首脳会談に臨みました。関税交渉などを巡り意見を交わしましたが、合意には至らず、石破総理は、「担当閣僚に対して、さらに協議を進めるよう指示することで一致した。」と明らかにしました。
「良かった。」日米首脳会談を終え、会場を後にするアメリカのトランプ大統領は、会談について問われ、こうコメントしました。
一方、石破総理は…「今なお、双方の認識が一致していない、そういう点が残っておりますので、パッケージ全体としての合意には至っておりません。」と述べ、担当閣僚に対して、さらに協議を進めるよう指示することで一致したなどと明らかにしました。
両首脳による会談は、G7サミット会場のカナダ・カナナスキスで、日本時間の17日、午前4時からおよそ30分間にわたって行われました。
総理は、包み隠さずに、率直に互いの国益というものの実現のために腹蔵なく意見交換をしたなどと説明しましたが、合意の時期については、「我が国の国益を守る必要があると、これを守り抜かねばならないということでありますから、いつまでにということを申し上げることは困難でございます。」と述べ、交渉が難航していることを伺わせました。
そして、「国益を守り抜くために、我々として最善の努力を重ねるということに尽きる。」という考えを強調しました。