5月末からクマの目撃が相次ぐ青森県板柳町の中心街で17日朝、クマ1頭が目撃されました。町は捕獲用の「箱わな」を設置したほか、小中学校は22日(日)まで登下校では保護者の送迎などを呼びかけています。
板柳町によりますと、17日午前5時ごろ、中心街にある「JA津軽みらい板柳支店」の周辺で、クマが南側に向かって歩いているのを散歩をしていた人が見つけました。
これを受け、町は職員が現場周辺を見回りしたほか、防災無線で注意を呼びかけました。
板柳町職員の呼びかけ
「けさ5時ごろ、クマの目撃情報があったので、気を付けてもらえれば」
板柳町民
「(目撃は)ここ多いですよね。(クマが)板柳からなかなかいなくならない。鍵をいままで以上にかけています」
板柳町でのクマの目撃は、5月31日にJA周辺を含めて1日に5件、6月2日にもJAから400mほど離れた場所で1件ありました。
町は、クマを捕獲するための「箱わな」を深浦町と鰺ヶ沢町からあわせて5台借り、このうち1台は、JAから100mほど離れた公園に設置しました。
「わな」にはエサとして米ぬかなどを入れていて、設置期間中は公園を立ち入り禁止にするということです。
残り4台の「わな」は、今後、設置場所を検討して捕獲を目指す計画です。
また、町の教育委員会は、町内の小中学校5校全てに22日(日)まで集団での登下校や保護者の送迎をするよう呼びかけています。異常がなかった場合は、来週23日(月)から通常通りの登下校となります。
保護者
「今年は多い。早くなんとかしてほしい」
県内は2025年、クマの目撃が相次ぎ、県全体の出没件数は15日までに286件にのぼり、前の年の同じ時期を58件上回っています。
県は、出没が確認されている場所には近づかないことなどを呼びかけています。