貨物機関車の脱線を想定した復旧訓練が、青森市で行われました。今回の訓練には、青森県内のローカル鉄道3社が初めて合同で参加して、安全確保の手順を確認します。

「青い森鉄道」の運輸・設備管理所で行われた訓練には、県内の「津軽鉄道」と「弘南鉄道」を含めたローカル鉄道3社の社員などが参加しました。

訓練は、貨物機関車が線路内で立ち往生していた車とぶつかり、脱線したという想定で行われました。

運転士は、非常事態を知らせると脱線箇所と車の持ち主の安全を確認しました。その後、輸送指令に連絡するなど事故が起きたさいの手順を確認しました。

日本貨物鉄道 東北支社 青森総合鉄道部 宮里圭 運転士
「人命を守るのと列車防護、そこが第一になってくると思うので、そこをしっかりまずは行って、安全に事故の対応を行っていきたいと思っています」

日本貨物鉄道 東北支社 亀山直人 支社長
「声も出ていて、確認するポイントも間違ってなかったと思いますし、指令とのやり取り含めても、きちんとできたなと。日頃から、机上での勉強も含めて、しっかり現場でやられてるのかなということを実感しました」

「青い森鉄道」では2024年12月、大雪の影響で青森と野辺地の間で貨物機関車が脱線し、終日運休となりました。

訓練に参加した鉄道各社は、万が一の際に備え、今後も訓練を重ね、安全で迅速な対応に努めたいとしています。