日本郵便では、アルコール検査の未実施など不適切な点呼が約15万件あり、点呼記録の改ざん(不実記載)が約10万2000件ありました。配送用のトラックなど2500台の一般貨物自動車運送事業の許可取り消しを受け入れて、許可の再取得は5年できないという状況です。記者会見では何が語られ、私達の生活にどんな影響があるのでしょうか。物流ジャーナリストの坂田良平さんに詳しく聞いていきます。
――調査結果はどのように受け止めますか。
とんでもない話です。一般的な運送会社の感覚で言うと、ありえないレベルの違反ですし、さらにこの調査結果は、あくまで日本郵便自身が調査した結果であって、実はもっとひどい状況にあるかもしれません。

――点呼とは、どのような内容でしょうか。
点呼は2回やるんです。これからトラックを運転しますというときと、運転して帰ってきましたっていうとき。出発時点呼は、免許証を持っているかどうか確認し、アルコールチェッカーでチェックをします。それから、健康状態に問題がないか、運転に集中できないような状況でないかを確認した上で、その日の仕事の申し送りをします。帰ってきたときも同様に健康状態のチェックと、申し送りを確認します。
