福岡県知事も「非常に問題がある」 具体的な対策、警察との連携について福岡市・北九州市と協議をすすめる方針示す

福岡県の服部誠太郎知事も7月18日に開いた会見で、ピットブルが散歩中の女性と犬を噛んだという事故が発生したことについて「県としても非常に問題があると考えている」としたうえで具体的な対策、警察との連携について福岡市・北九州市と協議をすすめる方針を示しました。

福岡県の服部誠太郎知事「ピットブルも含めて、大型犬による被害ということでお答えいたしますが、昨年度、このピットブルも含む大型犬が人を噛んだり、あるいは他の方が飼っている犬を噛んだりと、いわゆる咬傷事故といいますか、こういった事故は13件、福岡県内ではございました。
この福岡県においてはですね、どういうふうな規定があるかということですが、県条例を定めておりまして、飼い主がしっかりと犬を柵とか檻などで囲む、あるいは鎖などでつなぐ、こういう係留をするということ、そして、もし散歩をする際もですね、犬を制御できるもの、リードなどで適切に管理をすること、こういうふうに定めております。
これにのっとって我々今までも飼い主の方に対して適正な使用を指導しております。
飼い主の不注意とかで、もし事故が発生した場合には再発防止の指導を行っているところでございまして、今申しました昨年県所管エリアの13件になりますが、この13件については、全て改善済みということを確認いたしております。
保健所の方では、大型犬について申しますと、市町村から登録情報が提供されます。
これを受けて必要に応じて、飼い主のお宅を保健所が直接訪問をして、そして適正な飼育についてアドバイスをする、指導、助言していくという取り組みも行っております。
先ほどのお尋ね、今回のご質問の契機かと思うんですが、今年2月、福岡市の中央区でピットブルが散歩中の女性と犬を噛んだという事故が発生をいたしました。
これは所管する福岡市の動物愛護センターが指導を行ったというふうに聞いております。
ただ、やはり県民の皆様方も、こういう報道を受けて不適切な飼い方をしているような大型犬がもし身近にいたらということで非常に不安に感じておられると思います。
こういった危険な犬が放し飼いになっている状況は、さらに重大な事故につながる恐れもあるわけでございまして、県としても非常に問題があると考えております。
こういったことから、今回の2月の事案がありました福岡市さん、それからやはり、北九州市さんも条例を持っております。
福岡と北九州が独自の条例を持っておられます。
県が条例を持っております。
この3者で、具体的にどういう対策を条例に基づいてやっていけばいいのかと、あるいはまた条例に従わない場合、警察とどのように連携を取っていくかと、こういうことについて3者で協議を行ってまいりたいと考えております」