熊本地震で被災した熊本城の南東側に位置する櫓群の復旧状況が報道陣に公開されました。

国指定の重要文化財でもある田子櫓(たごやぐら)など五つの櫓(※)は、熊本地震で柱が傾き壁が剥がれ落ちたり、亀裂が入ったりするなどの被害が出ました。

※田子櫓、七間櫓、十四間櫓、四間櫓、源之進櫓

2024年6月から復旧工事が続いていて、きょう(6月16日)は重機を使って、壁に使う土にわらを加えて水で練る「練返し(ねりかえし)」と呼ばれる作業に入りました。

壁土は1年以上寝かせて自然に発酵分解させますが、その間、この練返しを行うことでわらが細かい繊維質となり、のりのように粘着力が増して壁の強度も高まるということです。

熊本城総合事務所復旧整備課 坂口瑞枝技術主幹「壁土の作成は建物の良否を左右する重要な工程。復旧工事を皆様もご覧になって頂ければと思います」

この作業は16日と17日、特別見学通路から見ることができます。