イスラエルとイランによる攻撃の応酬は15日も続いていて、エネルギー関連施設などにも被害が広がっています。

イスラエルメディアによりますと15日、北部ハイファにある石油施設にイランによるミサイル攻撃があり、パイプラインなどに被害が出たということです。

ミサイルは近くの住宅にも着弾し、市民4人が死亡しました。イランによる攻撃はテルアビブなど中部にも及んでいます。

記者
「大きな爆発音です。ものすごい大きな爆発音が響いています、着弾か、迎撃音か、シェルターの中でも響いています」

イスラエル政府はイランからミサイル200発以上が発射され、このうち22発が着弾したと発表、これまでに13人が死亡し、380人が負傷したとしています。

ネタニヤフ首相は子どもが巻き込まれ死亡したとする現場を視察し、「イランは非常に重い代償を払うことになるだろう」として攻撃を継続すると強調しました。

一方、イランでも被害は拡大しています。

イスラエル軍はイランの核施設や燃料関連施設などを標的に攻撃を実施したと発表したほか、国防省本部も攻撃しました。

イラン国営メディアはこの攻撃で幹部2人が死亡したと伝えています。

イラン アラグチ外相
「我々の行動は自衛のためだ。この防衛は完全に正当なものである」

こうした状況を受け、イランのアラグチ外相は会見で「イスラエルとの紛争拡大は望んでいないが、自国は守る」として、イスラエルへの攻撃を継続する姿勢を示唆しました。